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習慣とは?

 

習慣とは?

「習慣」とは、日常生活において、長い間繰り返し行ってきた、特定の行動や思考のことをいいます。

この「習慣」という言葉をわかりやすく解説するために、少し自分の話で一例を出します。

私は、朝起きてから一番最初に「歯磨き」をします。

起きてすぐは口の中が気持ち悪い感じがするし、その口のままで食事することにも抵抗があるからです。

だから、朝起きてすぐの「歯磨き」は必ず毎日行っているし、今ではそれが当たり前になっています。

このように、毎回決まった状況(時間や場所)下に置かれると、特に頭で難しいことは考えていないけど、何となく行う行動のことを「習慣」と呼びます。

ちなみに、私が朝から「習慣」として行っている行動はこれだけではありません。

「顔を洗う」ことも「コーヒーを飲む」ことも、ほぼ毎日何気に行っています。

日常の中で「習慣」として行っている行動はたくさんあり、それによって人の生活は成り立っているのです。

ルーティンと習慣の違いとは?

ルーティンとは?

「習慣」とよく似た意味で使われる言葉に「ルーティン」というものがあります。

ちょっと古い話になりますが、2015年度のラグビーW杯で活躍した五郎丸歩選手が、キックの前に「手で印を結んだようなポーズ」を取ることが、当時は「ルーティン」と呼ばれて話題になってましたね。

この五郎丸選手の話を聞くと、「キックの前になると例のポーズを取る」のがパターン化されているので、「ルーテイン」=「習慣」と思うかもしれませんが、厳密にはちょっと違うようです。

では、何が違うのかというと・・・、

「習慣」は毎日繰り返し行っている特定の行動のことで、

「ルーティン」は複数ある「習慣」を順序を決めて行うこと、

と言葉では区別されています。

ルーティンの具体例

「習慣」と「ルーティン」の違いを分かりやすく解説するために、私が朝起きてから毎日行っている行動を例に挙げると・・・、

①歯を磨く

②仏壇に供えた花の水を変える

③一杯のコーヒーを入れて飲む

④ブログの執筆をする

の4つが挙げられます。

この例でいうと、これら一つ一つの行動を「習慣」或いは「習慣化された行動」と呼びます。

そして、これらの「習慣化された行動」を ①→②→③→④ の決まった順番で毎回行うことを「ルーティン」と呼びます。

ですので、五郎丸選手の話に戻すと、「ポーズを取る」ことのみが「ルーティン」ではなく、「①ポーズを取る」→「②キックする」の順番を自分で決めて毎回行うことを「ルーティン」と呼ぶのです。

一つの行動はどのようにして習慣化されるのか?

私は昔、「起床後の口の中は雑菌が繁殖していて、そのままの状態で飲食をするのは健康上あまり良くない」という情報をテレビで聞いたことがあります。

これを聞いて「そうなんだ・・・、確かに体に悪そうだな」と思った私は、その翌日から「起床後すぐの歯磨き」を実践するようにしました。

実際やってみると、口の中がスッキリしてその後に飲むコーヒーも何となく美味しくなったように感じたので、その日から「起床後すぐの歯磨き」を毎日行うようにしました。

最初は歯磨きを忘れて、先にコーヒーを入れようとすることもありました。

でも、「病気になるの嫌だし、口の中も気持ち悪いから」と思って、毎日起床後すぐに歯磨きをするよう心掛けていたのです。

すると、今では「眠たいなぁ・・・」とか思いながらでも、起床後は真っ先に足が洗面所に向かうようになっていたのです。

このように、日常生活の中で一つの行動を繰り返していると、その行動はいつしか「習慣」となり、頭で深く考えなくても体がその行動を取ろうとするようになります。

これは、毎回同じ状況(時間・場所)で行っている同じ行動を、脳が記憶するからです。

上記の例でいうと、「こうなったら(朝起床したら)」→「こう行動する(歯を磨く)」といった行動のパターンを脳が記憶したということになります。

習慣化させるとどんなメリットがあるのか?

脳から見た習慣化のメリット

人は1日に約60000回もの思考をし、約35000回の判断・選択をしていると言われています。

そして、これだけの数の思考と選択を迫られれば、脳はエネルギーを消耗し、疲弊していきます。

しかし、習慣のように行動のパターンを記憶しておけば、後はきっかけが起これば行動を起こすだけなので、いちいち思考を巡らせる必要がなくなります。

思考や選択の機会を減らせるということは、脳にとっては無駄なエネルギー消費を抑えれる、つまり「省エネ」を図れるのです。

 

つまり、無意識にその行動を行うことが出来るのである

人は1日に約60000回もの思考をし、約35000回の選択をしていると言われている。

脳はそれだけたくさん働いているので、出来るだけ「省エネ」を図りたいがために、習慣化を利用しているのである。

無意識で行おうとする(労力がかからない)

頭で難しく考えなくても、「きっかけ」があれば無意識の状態でも習慣化された行動を取ろうとする。

自分がいままでやったことがないことを始める時、どのタイミングで何をしようか、どの手順しようかと、色々思考しながら行うだろう。

だが、「習慣」になっている行動は、それらを考える必要がなくなる。

最初に例に出した「歯磨き」でいうと、「朝起きてすぐ」のタイミングが来る、つまりきっかけができると、反応的にその行動を取ろうとする。

考える労力がかからない

サボりづらくなる

その行為を行うのが「面倒だなぁ」と思う時があっても、いつもの時間・場所になるとやろうとする

やらないと「気持ち悪い」「スッキリしない」など、不快感さえ覚えるようになる

つまり、習慣化された行為はサボりにくくなる

「筋トレ」という行為をこの状態にまで落とし込めば、遅かれ早かれ体に変化をもたらすことが出来るでしょう

一旦サボってもまた元のリズムに戻しやすい

筋トレの場合、体調不良やその日のスケジュールなどで、どうしても行えない状況に陥ることがある。

肩を痛めて筋トレを出来ないことが数日続く事態に陥った

でも、肩が治ったらまたいつものように筋トレを再開することが出来る

まとめ

「習慣」とは、日常生活において、長い間繰り返し行ってきた、特定の行動や思考のこと

日常の中で「習慣」として行っている行動はたくさんあり、それによって人の生活は成り立っている

「ルーティン」は複数ある「習慣」を順序を決めて行うこと、

「こうなったら」→「こう行動する」といった行動のパターンを脳が記憶

それが「習慣」となる

無意識で行うことが出来るから、考える労力を抑えることができる

サボりづらくなる

数日サボっても、再開しやすい